枕飾りについて③

お参り

皆さんこんにちは。沙耶です。
本日で三回目、枕飾りについての最後の記事となりますが、今回は使われている道具の意味です。
ここではもっとも多く馴染みのある方も多い仏教の枕飾り道具の意味を一つ一つ書いていきます。

まずは三具足、三種それぞれの意味です。

【 香炉 】
・故人が旅立つ際の道標。
・香煙を通して、仏様とお話をするあの世とこの世の架け橋。
・線香の香りが故人様の食べ物。

【 燭台 】
・蝋燭は仏様の慈悲や知恵の象徴。
・あの世とこの世を繋ぐ目印。

【 花立 】
・花を供える為のもの。

上記二つは火の元など取扱いに注意が必要ですが、宗派にあったものをいつでも供えておくことが出来ます。
次に、宗派によって異なりますが、鈴(りん・おりん)についてです。

【 鈴 】
・本来は読経始まりと終わりを区切るためのもの。
・澄んだ音で人々の邪念を祓い、祈りを極楽浄土へ届ける。

これも宗派によって分かれるものになりますが、お供え物についてです。

【 団子、ご飯、水などのお供え物 】
故人様が食欲から浄化される様、あの世への旅のお弁当代わりなど、宗派や地域によって様々な考え方で供えられます。
宗派の考え方によっては供え物は不要と考えられている場合もあるため確認が必要になります。

長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。

お参り

枕飾りにこれだけ沢山の意味合いや考え方があり、その風習が現代まで私達の中に生き続けている事に、変化しつつも昔も今も亡くなった方を弔う心は変わらない様に感じました。
直葬・家族葬の心響(こきょう)では、お手伝いの一環として枕飾りのご用意もさせて頂いておりますので、手を合わせる際や、故人様への寄り添い方を考える際に少しでも思い出していただければと思います。

枕飾りについて②

お供え

皆さんこんにちは。沙耶です。
前回に引き続き、枕飾りの道具についてまとめて行きます。

まず、仏教の枕飾りについてです。
仏教と言っても、その宗派により飾り方や準備するものは異なる場合もあります。
仏教の多くの宗派では、故人様のそばに台を設け、三具足と呼ばれる三種の道具を置いていきます。
三具足「香炉、燭台、花立」です。
この三種は、基本的に仏教であれば欠かせない道具となります。
また、宗派により鈴(りん・おりん)や、水、枕団子、枕飯を供え物としておくこともあります。

次に、神道の枕飾りについてです。
神道の場合、八足机と言われる机に、三方(神饌を載せるための台)、燭台、花立を置き、三方の上には、水、洗米、塩、お神酒などを供えます。
この時、故人様が好きだった食べ物などを供えることも可能です。

お供え

最後に、キリスト教の枕飾りです。
キリスト教では、本来枕飾りという習慣はなく、日本で浸透していく中で用意することが増えてきているようです。
その場合、十字架、聖書、生花をお飾りします。
お供え物としてはパンや水が供えられることが多いようです。

いかがでしたでしょうか?
宗派により、用意するものは違えど、燭台や花など、一貫して飾られているものもあります。
次の記事では、それぞれの意味についてもう少し細かく書いていきたいと思います。

枕飾りについて①

お参り

皆さんこんにちは。
本日から二度目のブログを担当します、沙耶です。

今回は「枕飾りについて」お話をさせてください。
皆さんは「枕飾り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
枕飾りとは、ご遺体を安置する際に設置する祭壇です。
祭壇、と言われるとイメージしやすいのは、葬儀が行われる時に目にする、大きく式場をお飾りしている場面が思い浮かぶかもしれません。

枕飾りでの祭壇は、実際に式場をお飾りする通夜や葬儀まで、自宅や葬儀場で故人様と過ごす間の手を合わせる場として簡易的に設置をします。
枕飾りや供え物、又、宗派などにもよりますが枕経を行うことは、旅立たれたばかりの故人様が迷う事のない様に導くために必要なものとして、飾る道具の一つ一つにも意味があることを学びました。
次回から、用意するものやそれらの意味について、順に書いていきたいと思います。

慣習化されている動作や道具の意味を知って頂くことで、手を合わせる時にもご遺族様にとってもより、故人様への寄り添い方を考えやすくなればと思いますので、次回からの記事も読んで頂けると幸いです。

お参り

分骨について③

墓参り

皆さんこんにちは。
前々回に引き続きブログを担当させていただく業務部の林です。
前回のブログでは、分骨はどのような人が、何のために行うのかについて書いてきました。
今回は分骨をするタイミングや方法について詳しく書いていきたいと思います。

分骨をするタイミングは大きく分けて2つあります。

1つは火葬時に分骨する方法です。
豆知識として、分骨するための費用や手間はお墓に納骨する前後で大きく変わってきます。
ですので、初めから分骨すると決めているのであれば、火葬場でお骨を骨壷に収める際に分骨する方が手間が少なく、費用も抑えることが出来ます。
また、火葬場で分骨する際は、葬儀社を通じて分骨を希望する旨を火葬場に伝える必要があります。
なぜなら、分骨する数の分だけ追加の骨壷を用意する必要があるからです。
注意点として、分骨先の施設に提出する為、分骨証明書という分骨用の火葬許可証を分骨する数だけ発行してもらうのを忘れないようにして下さい。
なぜなら、分骨証明書は当面、自宅に安置する予定でも将来的に納骨するとなった際に必要となりますので、忘れずに発行してもらって、大事に保管されると良いかと思います。

2つ目は、お墓から取り出して分骨する方法です。
既にお墓に納骨したお骨を分骨する場合、まずはお墓の管理者に連絡を取り、日程などを決めた後、お墓からお骨を取り出す段取りをつけていく必要があります。
そして段取りが決まったらお墓の管理者に分骨証明書を発行してもらい、分骨を行います。

このように「分骨」という葬送文化の1つとっても一人一人考え方や思い、感じ方は様々であり、一つとして同じものは無いと思っています。
なので、私は固定概念に囚われず、故人様への遺族の思いを尊重し、これからも遺族に寄り添い、前を向いて生きていけるように精一杯お手伝いをしていきたいと思っています。

墓参り

最後までお読み頂きありがとうございます。
これからもブログを書いていきますので次回も読んで頂けると幸いです。
それでは失礼致します。

分骨について②

皆さんこんにちは。
前回に引き続きブログを担当させていただく業務部の林です。
今回はそもそも分骨とはどのような人が、何のために行うのかについて書いていきます。

その前に、まずは分骨の定義について少し触れておきます。
分骨とは、一般的には故人様の遺骨の喉仏等を2ヶ所以上の場所に分ける事をいいます。
それでは、一体どのような人が、何のために分骨を行うのでしょうか?
私が真浄葬祭で働いていて気付いた事は、分骨される事情はご家族によって様々であるという事です。
私が考えて最終的に行き着いたのは、人それぞれ感じる事、信じている事等が異なる為、結局はその人その人のしたいようにするのが一番であり、正解は存在しないという考えでした。
ただ、そうは言っても実際に働く中で分骨をするシチュエーションとして代表的なものが3つありましたので、今回はそれらを紹介していこうと思います。

まず1つ目に、お寺が遠方にあるケースです。
故人様の地元が遠方の場合、そのお墓まで遺族が、お参りに行くのは容易な事ではありません。
このようなケースでは、ご遺骨の一部を遺族の住んでいる場所に近いお墓に納骨する事があります。
2つ目に、手元供養を行いたいケースです。
手元供養とは、遺骨の一部を自宅や身近な場所に保管して供養する事で、このような場合に分骨をされる方がいらっしゃいます。
3つ目に、本山への納骨をするケースです。
故人様が熱心な信者であった場合等は、信仰している宗派の本山にご遺骨の一部を納骨する事があります。

墓地

このように、分骨は遺族の故人様への思いの数だけ様々なケースがあります。
次回は分骨をするタイミングや方法等、さらに踏み込んで詳しく書いていきたいと思います。
次回も読んで頂ければ幸いです。

分骨について①

皆さんこんにちは。
今回相生斎場のブログを担当させていただく業務部の林です。
宜しくお願い致します。

突然ですが、皆さんは「分骨」という言葉を耳にしたことはありますか?
私は真浄葬祭に入社するまで分骨という言葉自体は知っていましたが、誰が何のために行うのか、恥ずかしながら全く知りませんでした。
そこで今回は、私が実際に真浄葬祭で働いていて気付いた分骨についての記事をブログに書いていきたいと思います。

次回もぜひご覧ください!

分骨

供養祭について③

総務部の奥島です(^^)
供養祭については最後の記事となりますが、今回はいよいよ真浄葬祭での実際の供養祭までの流れと当日の供養祭の内容についてお話ししていきます。

供養祭は基本的に『毎月29日(ふくろうの日)』に執り行います。
宗旨・宗派関係なく、どなたでも無料でご参列いただけます。
最近は供養祭の認知度が上がり、参加される方の人数や供養品の量も増えているため専用のご供養サポートバッグを事前に購入いただき、その中にご遺品を入れていただけます。
荷物が大きくて持ち込むのが大変な方でも、有料にはなりますがお客様のご自宅へバッグを引き取りに伺うこともできます。
スタッフがご自宅へ伺い仏壇を預かる場合、お客様が来館されて直接持ち込まれる場合どちらでも運搬・処分・保管費用として料金がかかります。
持ち込みは供養祭の前日までにお預かりし、当日までこちらで保管することが多いです。
供養祭当日の流れとしては、法要と同じような流れと考えていただければ大丈夫ですが法要ほど堅苦しくなく、喪服ではなく私服でも大丈夫です👌
お気軽にご参加いただけます!
もちろん必ず参列しなければいけないという決まりもありません。供養品のみ持ち込む方も多いです。
今年からお盆の8月15日に精霊流しに行けない方のために特別供養祭を行うことになったので、気になる方はご相談ください!(^∀^)

供養祭

余談ではありますが、この供養祭後に遠賀霊園にある『永代供養墓〜おもひで霊廟〜』へ納骨をされる方が多いです。
おもひで霊廟とは、埼玉にある蓮浄院という宗教法人に登録されているお寺様が管理している合祀墓です。
真浄葬祭がその紹介窓口になっている為、納骨の立ち合いをさせていただいています。
可愛いフクロウさんの形をしているお墓が目印です🦉

供養祭・おもひで霊廟ともに、まずはお電話でのご相談・ご依頼をお待ちしています(^^)

供養祭について②

宗教法人

みなさんこんにちは!
昨日に続き、ブログを書いていきます総務部の奥島です。

今回は供養祭の基本的なことについてお話しさせていただきます。
そもそも『供養』というのは亡くなった人などに対して冥福を祈ることをいいます。日常的な供養だと仏壇に向かって手を合わせ焼香をする、墓前に花を添えることもそのひとつです。
日常的な供養とは違い、故人様のご遺品や仏壇等を供養する供養祭では多くの方が集まります。もちろん信仰している宗教も様々です。
そのような中、供養祭ではご遺品の中でも故人様が長年大事にされていたものや思い入れの強いものなどを持ち寄っていただき、直葬・家族葬の心響と提携している真浄葬祭とお付き合いのある宗教法人に登録されているお寺様に合同でお経をあげていただいて供養するのです。

宗教法人

供養祭にご遺品などを持ち寄られるタイミングは人それぞれで、亡くなってしばらくして供養先がなくなり置けなくなった仏壇を出す方や、亡くなってすぐに遺品整理をして出てきたけどどのように処分するべきかお悩みの方、簡単に処分してもいいものなのかわからないと迷い早い段階で出す方など様々です。
特に箱に入った人形や大きな仏壇、たくさんある大切なご遺品はどうするべきなのかと迷われる方も多く、お電話での相談を受けることも多々あります。

次回は真浄葬祭での実際の取り組みとして、供養祭に出すまでの流れと供養祭の内容についてあげていきたいと思いますので見ていただけると嬉しいです。

供養祭について①

供養祭

こんにちは。
今回からブログを担当します、総務部の奥島です。
どうぞよろしくお願い致します。

私は真浄葬祭に入社して四ヶ月目です。
総務部として働く上で電話対応についても勉強中ですが、お客様からの電話を受ける際にさまざまな質問をいただきます。
その中の一つ、供養祭について今回は掘り下げていきます。

みなさん『供養祭』はご存知ですか?
ペットや人形、遺品の供養祭など一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
直葬・家族葬の心響の本社である中間市の真浄葬祭では毎月29日に会館で供養祭を行っている為、供養祭についての質問も多くいただくのです。

供養祭

今回私が担当するブログでは、供養祭の意味や種類・方法、また行うタイミングなどを含め実際の供養祭の内容、そして真浄葬祭で行っていることについて三日にわたり書いていきたいと思います。
次回は供養祭の意味など基本的なことを上げていきますので読んで頂ければ幸いです。

火葬について③

お別れ

みなさんこんにちは。沙耶です。
前回、前々回と続いた記事も今回でいよいよ最後となります。

前回は火葬の手続きについてお話をしました。
世界では火葬の他にも様々な葬送の文化があり、土葬・風葬・鳥葬送など国や文化によって様々です。
その中で日本が大半を火葬という形をとっているのは何故でしょうか。

実は日本でも土葬を行うことは可能です。
ただ、実際に行うとなると土葬を許可している地域や土葬の可能な墓地を探すこととなります。
その数は限りなく少なくなるので、事実上日本で土葬をすることは難しいとされています。
土地や、衛生上の理由においても火葬は今の日本にあっているのかも知れません。

ですが、理由はそれだけではなく火葬は仏教的な意味合いも強いとされており、一説には飛鳥時代から徳の高い僧侶や上流階級の天皇などが火葬という方法をとっていたそうです。
魂は煙と共に天に昇っていくと考えられていました。
こうした流れから、日本で火葬は広く受け入れられているのかもしれません。

お墓

長くなりましたが、ここまで記事を読んでくださりありがとうございました!
別の事柄についても載せていきたいと思っていますので、また覗いてくださると幸いです。