享年と行年のちがい③

本日も奥島がブログを担当させていただきます。
享年と行年について、今回は2つの言葉の使い分け方についてお話します!

昔は今よりも長寿であることに重きが置かれていたため、寺院にあるお墓では「享年」がよく使われており、その名残で現在でもお寺にあるお墓には「享年」がよく使われているのを目にします。その理由としては「行年」よりも「享年」のほうが数字が最大で2つ大きくなるからでしょう。
しかし近年、霊園にあるお墓や寺院のお墓でも行年を使われる方も増えてきています。
その背景に、日本では1950年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定され、数え年である享年は基本的に廃止となり公的な場面では満年齢と呼ばれる行年が使われることになりました。市役所などの公式な書類で「満年齢」と表記されているのを目にされることがあるのではないでしょうか。

次に喪中はがきを例にみると、享年と行年に厳密な決まりがないのです。
使い分け方といっても、数え年(享年)と満年齢(行年)のどちらで書いても問題はなく両方を使われる方もいます。また享年をつけなくても問題はなく、マナー違反にあたるといったこともないのでご安心ください。
喪中はがきに用いる様式は御家族様で決めることができますが、他にもお位牌などはお寺様も関わってきますので過去のものを確認してみたり、お寺様にご相談いただくと安心かと思います😌
行年と享年この二種類の言葉を目にすることがあっても、私と同じように特に若い方はその細かな意味までは知らないのではないでしょうか。今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです🦉

笑顔