前回に引き続き、ブログを担当させていただく心響(こきょう)業務部の村橋です。よろしくお願いいたします。
今回はエコアイスについての基本的なお話と、故人様にお当てする方法を紹介させていただきます。
前回触れた通り、エコアイスとは故人様のお体を保全する専用の冷却剤です。
故人様のお体に一度にお当てする個数としては、夏場から秋にかけての一定期間は6個、それ以外の期間は4個のエコアイスを使用してお体の保全を行なっております。この個数はあくまで標準のもので、故人様の体格やお体の状態によっては数を増やす場合もございます。
また、エコアイスは24時間ごとに必ず一式交換をさせていただきます。
エコアイスは専用の冷凍庫で保管し、冷やし固める事で繰り返し使用できます。そのためドライアイスと比べ、より環境にやさしい物となっております。
また、エコアイスを故人様のお体に当てる際は、そのままの状態で当てるのではなく、その都度新しい布で包んでから使用します。これにより故人様のお肌の凍傷を防ぎながら、衛生的に繰り返し使用することができます。
次にエコアイスの当て方をご説明させていただきます。
エコアイスは個数に関わらず、胸元から下腹部あたりにかけてお当てしていきます。
4個の場合、胸元の左右に一つずつ、腹部に一つ、下腹部あたりに一つお乗せする形になります。
また6個の場合胸元は同様ですが、腹部と下腹部周辺にお当てするエコアイスの個数が各箇所二つずつに変わります。
故人様によっては腹水のリスクがある方がいらっしゃいますが、この場合は腹部を避けてお体の横からお当てしたり、位置を上下にずらしたりして、腹部を圧迫しないように注意しエコアイスを当てていきます。
また、肘などの関節部分も避けてお当てします。関節部分に当ててしまうと硬直が強く出てしまい、ご納棺や仏衣を着付ける際などに支障が出る場合があるため、考慮しつつ行っております。
今回のブログではエコアイスについての基本的な紹介と、その当て方についてお話しさせていただきました。
次回はエコアイスをお当てする際に気をつけている点と、指導を通して学んだことついてお伝えさせていただきます。
ぜひ最後までお付き合いください。