前回に引き続き、ブログを担当させていただく直葬・家族葬の心響(こきょう)業務部の村橋です。よろしくお願いいたします。
今回のブログでは、枕飾りとは一体どのようなものなのかご紹介させていただきます。
結論から申し上げますと、枕飾りとはお通夜、ご葬儀を行う前、故人様をご安置する際に設置させていただく簡易的な祭壇を指しております。
仏教での枕飾りの内容としましては、経机(きょうづくえ)の上に香炉(こうろ)、燭台(しょくだい)、鈴(りん)、線香、花立てを準備させていただきます。ちなみに香炉、燭台、花立てはまとめて三具足(さんぐそく、みつぐそく)と呼ばれます。そして宗派によってはこれらの道具に加えて茶水や、ご飯とお団子をお供えいたします。
神式の場合は、八足机(はっそくのつくえ)の上に三方(さんぽう)という台を置き、その左右に榊を入れた花立てと燭台を並べます。そして三方の上に塩・水・洗米・御神酒をお供えいたします。さらに、故人様が好まれていた食べ物をお供えすることもあるそうです。仏式の場合と異なり、こちらでは肉や魚もお供えすることができます。
では、どうして枕飾りを行うのでしょうか?
大きな理由の一つとして、お通夜やご葬儀への参列が叶わない方や、訃報を聞いてすぐに駆けつけて下さった方に焼香やお参りをして頂くためという理由があります。お寺様に枕経(まくらぎょう)をあげて頂くための準備としての役割もあります。
また、枕飾りに使用する道具にはそれぞれ意味があります。例えば燭台のろうそくの火は、故人様が迷わず成仏できるように、お供えするご飯には生前を振り返って未練を残さないように、という願いが込められています。
今回のブログでは枕飾りの基本についてお話しをさせていただきました。
直葬・家族葬の心響(こきょう)では、斎場へご安置する際はもちろん、一度ご自宅に故人様をお連れし、ご安置を行う場合にも枕飾りをさせていただきます。
そこで次回は、ご自宅にご安置させていただく場合の枕飾りについて取り上げていきます。
ぜひ最後までお付き合いください。