エンバーミング③

祭壇

みなさんこんにちは、総務部の奥島です!
エンバーミングについては本日で最後になります。
今回は実際にエンバーミングを必要とする場合についてご紹介していきます。

【ケース①】
亡くなられてからご葬儀まで時間がかかってしまう場合

悲しいことではありますが、人は息を引き取った時点から腐敗が始まってしまい、見た目の劣化が進んでしまいます。たとえ保冷庫やドライアイスを使っても凍結するということではないため、腐敗の進行をある程度抑えることができますが完全に止めることはできません。
そのため、亡くなられてからご葬儀を執り行うまでに日数がかかってしまう場合には、腐敗防止や見た目の維持という点からエンバーミングが施されます。

【ケース②】
海外から空輸でご遺体の搬送を行う場合

旅行や出張先で海外に行かれた方が亡くなられご遺体の状態で帰国される場合や、他国の方が日本で亡くなられてご遺体の状態で送還する場合などが例にあげられます。
このような場合、航空機を用いて海外からご遺体の搬送を行うため、安全上の観点からドライアイスを使うことができません。そのため故人様のご遺体を保全するためにエンバーミングが施されます。

【ケース③】
元気だった時の姿で見送りたい・見送られたい場合

長い闘病生活によって顔がやせ細ってしまったり、薬剤や点滴の影響で顔が膨張してしまったりすることももちろんあります。そのため、ご葬儀に参列してくださったご親族や友人・知人の方々が持つ故人様の生前の姿のイメージと違ってしまうこともあるかと思います。
特殊な状況でなくとも「元気だった時の姿でお別れをさせてあげたい」というご遺族の想いや「元気だった時の姿でお別れをしてもらいたい」というご本人の希望を叶えるために、エンバーミングを施すこともあるのです。

このように、エンバーミングが必要とされるシーンは様々です。
日本ではあまり聞かれませんが、世界に目を向けると多くの著名人や有名人のご遺体にエンバーミングが施されているそうです。
そして、実際にエンバーミングを利用された遺族の方々の満足度はとても高いようです。

大切な人の最期、苦しまれているお顔よりも穏やかなお顔を見て見送りたいと思う気持ちは誰しも同じだと思います。
この機会にみなさんもエンバーミングについて興味を持ってみてはいかがでしょうか。

祭壇

エンバーミング②

エンバーミング

みなさんこんにちは、総務部の奥島です。
本日はエンバーミングの基本的なことについてお話ししていきます!

エンバーミングは誰でもできるものではありません。
専門の資格を有する「エンバーマー」と呼ばれる人が、ご遺体の保存・防腐・殺菌・修復を目的に行うことができる特殊な技術なのです。
日本語では「遺体衛生保全」や「死体防腐処理」と訳されています。

エンバーミングは、ご遺体の消毒・殺菌を行った上で消化器官などの残存物の除去を行うほか、ご遺体の一部を切開して血液などを排出すると共に防腐剤などの保存液をご遺体に注入します。とても難しい内容ですが、こうすることでご遺体を10日間~二週間程度腐敗させることなく保存することが可能となります。
処置の流れを簡単に説明しますと、①ご遺体の状態を確認②消毒と洗浄③故人様の生前の姿に近づけるために洗髪や洗顔を行います。

そして、ご遺体の体内の処置にうつります。
最初にお話ししたように保全液を注入し、食道や胃などに残っている残存物を除去します。その後綺麗に縫合をし、再度全身の消毒を行い故人様が普段身につけられているような洋服を着付けたり、ご遺族様からの希望通りに着付けを行っていきます。
着付け後には改めてお顔の表情を整え、より生前の姿に近づけていきます。

故人様の体の処置としてエンバーミングと混同されてしまうのが「エンゼルケア」です。
エンバーミングは体内の処置まで行うのに対してエンゼルケアは故人様の表面的な姿を整えることを目的としているそうです。

ここまでエンバーミングの基本的なことや流れをご紹介しましたが、実際エンバーミングが必要となるケースはどういったものなのでしょうか。
次回はこの点についてお話ししていきたいと思います!

エンバーミング

エンバーミング①

こんにちは、総務部の奥島です。

みなさんは「エンバーミング」をご存知でしょうか?
ドラマや映画の中で見たことがあるなというくらいで私自身も深くその内容は知りませんでした。

エンバーミングとは、ご遺体を消毒や保存処理、また必要に応じて修復することで長期保存を可能にする技法です。日本語では遺体衛生保全といいます。

日本では「火葬」が執り行われるためにあまり馴染みがない言葉かもしれませんが、土葬を主流としている国々では行われているご遺体保存技術です。生前の姿に近い形でお別れができるという点や衛生的な面から、近年日本でも注目されるようになっているそうです。

そこで今回は、エンバーミングの目的や手順などの基本的なことについてご紹介していきたいと思います!

エンバーミング