一般葬とは故人の関係者(町内・会社関係・友人)やご家族の関係者(会社関係・友人)に声かけの範囲の制限をせずお参りして頂くご葬儀です。通常50~100名を超える規模になります。
家族葬は、声をかける範囲をある程度限定し、ご身内の方と、生前故人と直接ご縁を結ばれていた方、顔を見てお別れをしたいと希望される方など、近しい方でお見送りするご葬儀です。50名以下の規模が一般的です。
本来の意味での直葬は、「儀式を一切おこなわず病院等から直接火葬場へ向かう」ことを指しますが、法律上、亡くなってから24時間を経過しなければ火葬はおこなえないため、一時安置をする場所が必要となり、一類感染症などの特殊な例以外ではあまり現実的ではありません。
弊社心響(こきょう)では、直葬を希望する方のため、安置のみでなく宿泊も可能な施設をご準備しておりますので、直葬から小規模な家族葬までお手伝いさせていただけます。
宗教者を呼ばずに行う葬儀を指しますが、「『お式』という形をとらず直葬に近い形のシンプルなお別れ」をする場合や、「『お式』としてきちんと時間を設けて献花や弔辞など式次第を決めたお別れ」をする場合など、多様な形があります。
仏式の通夜、葬儀、告別式では抹香を焚いて焼香をします。
宗派によって回数の違いが多少ありますので、ご参考程度にご覧ください。
神式の通夜や葬儀である「葬場祭」では、拝礼のとき玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。
キリスト教ではカトリック、プロテスタントに関わらず、故人に対して白い花を供える献花を行います。(無宗教形式でも行う事が増えています。)
お線香の本数やご焼香の回数・作法、念珠の持ち方などはご自身の宗派の形でおこなっても失礼にはあたりません。ご香典の書き方だけは宗派によって違ってくるので、仏式なのか、神式なのかなど、事前に確認するとよいでしょう。
ご身内以外の方のお参りであれば3,000円や5,000円を包む方が多いようです。 ご身内の方は、遠縁の方で1~5万円、近い方なら5~10万円の範囲でされる方が多いようです。
違い、というよりは、そもそも喪服というのは「葬儀の際に着用する礼服」のことを指します。「礼服」とは全ての冠婚葬祭で着用する正装の総称です。
一般的には通夜も葬儀も礼服が正装ではありますが、お通夜に勤め先から急いで駆けつけて参列する場合などは、平服や職場の制服でお参りしても失礼にはあたりません。
親族以外のお参りの方からご遺族・ご親族へのお声かけの場合は、
「ご愁傷さまでございます」
「心からお悔やみ申し上げます」
などがよいでしょう。ご親族からご遺族へのお声かけも同様です。
ご遺族以外の「ご親族同士」の場合は、上記の言葉だと失礼にあたるため、静かに黙礼で挨拶や、
「寂しくなりましたね」などがよいでしょう。
【下記は一例です。】
「参列」とは通夜のお参り・葬儀のお参りの両方が該当します。一方、「弔問」はお通夜のお参りのみを指し、逆に葬儀のお参りのみを「会葬」と呼びます。
「御霊前」は浄土真宗以外の宗派の通夜・葬儀~四十九日忌まででのみ使います。
「御仏前」は浄土真宗なら通夜から、それ以外の仏式は四十九日忌以降に使います。
仏式のすべての宗派で通夜から使えるのは「御香典」です。
「住職」「方丈」「和尚」などいろいろありますが「お寺様」とお呼びするのが一般的です。
お寺様へお渡しするお礼(いわゆるお布施)には断定的な金額はなく、お気持ちでするものです。 気になる場合は、同じお寺様とお付き合いのあるご親戚の方にお尋ねするか、お寺様に直接おうかがいするのも失礼にはあたりません。
基本は葬儀のお礼は「御布施」です。下部に名前を書きます。
使う封筒は白黒の水引ですが、「御膳料」や「御車料」の封筒を分けてお渡しする場合は白封筒で構いません。
以前は枕経や通夜など、その都度包んでお渡ししていましたが、最近の慣習では葬儀が全て終わったあとに日を改めて「お礼参り」としてお寺様へ直接足を運び、その際にまとめてお布施をお渡しするのが通例となっています。
今後の供養についてのお話などもあるため、ご住職のいらっしゃるときに伺いましょう。
「友を引く」という字面だけで民間風習としていつからか避けられがちになっており、火葬場も休みであることが多いものの、本来、仏教上では「友引を避けなければいけない」という決まりはありません。
火葬料金とは、葬儀代とは別に各自治体に支払う火葬の手数料で、自治体ごとに金額は異なります。
古くから残っている民間風習により、友引を避けた葬儀を希望する方が依然多いため、友引に合わせて休館する火葬場も多くあります。
また友引に関わらず、元日(1月1日)だけは、ほぼ全ての火葬場が休みになります。
浄土真宗以外の宗派では「死」を「けがれ(穢れではなく気枯れの意)」ととらえ、火葬場から戻った際や葬儀から自宅に帰ったあと、少量の塩を自身に振ってお清めをおこないます。
会葬返礼品に塩が添えられていることも多いです。
お線香には様々な意味があります。
ひとつは、亡くなった方や仏様の食べ物としてお線香の香りと煙を供えるという意味があり、自身の身を清める、ともされています。また長く立ち上る一本の煙が、あの世まで迷わないようにする道しるべともいわれます。
自宅で亡くなることが多かった昔と違い、現代ではほとんどの方が病院や施設で亡くなります。そのためお迎え先から直接会館にお連れするのではなく、一度自宅へ連れて帰ってあげたいと希望する方もいます。その際は、「通夜までの間自宅で過ごし、通夜開式前に会館へ移動」するか、または「一晩仮通夜を設け家族とゆっくり過ごしてから、翌日に会館へ移動し通夜・葬儀」という流れで進めるのが一般的です。
昔は役所に死亡届を出すと、金融機関の口座が凍結されてしまうことも稀にあったようですが、現代では個人情報の保護法が制定され、「勝手に凍結される」ということはまずありません。 遺族が銀行などの窓口で亡くなったことを伝えたとき、はじめて凍結され、相続の流れに切り替わります。
通夜・葬儀の際にお寺様に書いていただくのは白木の位牌であり、四十九日忌までの仮の位牌となります。
通常四十九日忌のタイミングで正式な位牌(浄土真宗は過去帳)を作るのが一般的です。
塗り位牌の場合は仏具店で作り、過去帳や繰出(くりだし)位牌が既にある場合は、四十九日に合わせてお寺様に書き写していただきます。